学会印象記
「第22回欧州泌尿器科学会(EAU)」印象記
冨田 京一
1
1東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学
pp.1022-1023
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101302
- 有料閲覧
- 文献概要
第22回欧州泌尿器科学会(EAU)は,2007年3月21~24日にかけてドイツのベルリンで開催された。ベルリンは他のヨーロッパ諸国の町に比べ,改築あるいは建て直した建造物が多い。第二次世界大戦時にナチスの本部がおかれた地であり,連合軍により徹底的に破壊されたためだ。また,ベルリンは昨年サッカーのワールドカップが開催されたため,約10年前に比べて中心部の町並みが大きく様変わりしていた。さらなる都市計画が進行中であると聞く。
今年度より日本泌尿器科学会とEAUの共同セッションが設けられ,日本からは横浜市立大学教授の窪田先生が日本泌尿器科学会における卒後教育について,筑波大学教授の赤座先生が日本における前立腺癌の疫学と診断・治療について講演された。EAUからはProf. Chappleがヨーロッパにおける泌尿器科研修と教育について講演され,European Urologyのeditor in chiefであるProf. MontorsiがEuropean Urologyのpublicationについて,editor側からみたポイントについて話された。最後に,新しいsecretary generalに選ばれたProf. Abrahamssonが,ヨーロッパにおける局所前立腺癌のスクリーニングと治療法について講演された。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.