書評
「臨床麻酔レジデントマニュアル」―古家 仁 編/川口昌彦,井上聡己 編集協力
並木 昭義
1
1札幌医科大学・麻酔学
pp.181
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101661
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今年の6月に医学書院から『臨床麻酔レジデントマニュアル』が発刊された。この本の編集執筆を奈良県立医科大学麻酔学教室に依頼されたことは最適な選択であった。編集責任者の古家 仁教授は日本麻酔科学会常務理事として,日本の麻酔科および麻酔科医に現在そして将来何が必要かを十分に理解している。その教室は術中の麻酔業務だけでなく,術前,術後の周術期管理に熱心に取り組んでいる。そして研修医,若手麻酔科医に臨床麻酔の知識,技術を習得させるだけでなく,患者への接し方および他科医師,看護師への対応などの教育にも力を注いでいるからである。
今回発刊された本はポケット版のマニュアル本であるが,臨床麻酔に必要な内容がほぼ網羅されている。しかも簡潔な表現で図表も多く用いて理解しやすくしてある。このような本ができたのは編集協力者の川口昌彦准教授,井上聡己講師および執筆に携わった29名の教室員皆さんの努力と頑張りによる。
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