Japanese
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綜説
静脈内腫瘍塞栓を伴う腎細胞癌の手術治療と成績
Surgical management and outcome of renal cell carcinoma with venous tumor thrombus
吉村 一良
1
,
上野 宗久
1
Ichiro Yoshimura
1
,
Munehisa Ueno
1
1埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科
1Department of Urology, Saitama Medical University International Medical Center
キーワード:
腎細胞癌
,
腫瘍塞栓
,
手術
Keyword:
腎細胞癌
,
腫瘍塞栓
,
手術
pp.359-366
発行日 2008年5月20日
Published Date 2008/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101497
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要旨 腎細胞癌は静脈浸潤傾向を示す癌であることが知られており,静脈内腫瘍塞栓(venous tumor throumbus:VTT)をしばしば合併する。手術治療は困難を伴うことがあるが,VTTの存在する症例でも遠隔転移のない場合は手術後良好な予後が得られるといわれており,積極的な外科治療の重要性は現在も変わるところはない。近年,肝静脈合流部あるいは横隔膜を超える腫瘍塞栓の症例でも人工心肺を使用しない術式が試みられるようになっており,体外循環に伴う合併症が減る傾向にある。腫瘍塞栓のレベルによる術式の選択,および予後に関して概説する。
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