小さな工夫
ラジオアンテナ型金属ダイレーターを用いた膀胱瘻造設
古野 剛史
1
,
飴田 要
1
1北海道泌尿器科記念病院
pp.344-345
発行日 2008年4月20日
Published Date 2008/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101495
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膀胱瘻造設は,排尿障害や骨盤外傷などに対して短期的・長期的な尿ドレナージをはかる際に広く行われている手技である。現在さまざまな膀胱瘻造設キットが販売されているが,膀胱瘻造設の保険点数のなかでキットの占める費用は決して低いものではない。今回,経皮腎結石砕石用ラジオアンテナ型金属ダイレーターを用いた安全かつ安価な膀胱瘻造設の手技について報告する。
一般に膀胱瘻造設キットはガイドワイヤーを穿刺挿入して筋膜ダイレーターで順次拡張していく方法と,1回の穿刺で直接カテーテルを膀胱内に挿入する方法とに大別できる。筋膜ダイレーターを用いる方法では,ダイレーターの入れ替えの際に挿入部より尿が溢流し,膀胱の張りが取れて膀胱壁を貫通しにくくなっていく場合や,ガイドワイヤーが途中で屈曲してカテーテルを挿入しづらい場合がある。
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