特集 泌尿器科外来ベストナビゲーション
6.内分泌疾患
■副腎・後腹膜の疾患
【副腎性器症候群】
72.副腎性器症候群が疑われる患者です。分類およびそれぞれの対処と処方について教えてください。
磯谷 周治
1
,
堀江 重郎
1
1帝京大学医学部泌尿器科
pp.246-248
発行日 2008年4月5日
Published Date 2008/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101453
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1 診療の概要
副腎性器症候群とは,副腎のさまざまな疾患により過剰な性ホルモンが分泌され,主に外性器系に何らかの異常を生じる病態である。ほとんどの症例は先天性副腎過形成で,ごく一部が性ホルモン産生腫瘍である。先天性副腎過形成は主に新生児の疾患であるが,性ホルモン産生腫瘍は,ほとんど成人に生じる疾患である。
前者と後者の臨床像は著しく異なるため,これをまとめて論議することは無理がある。そのため,現在では,副腎性器症候群という呼称は臨床では使用されずに,具体的な病名が提示されることが多い。
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