- 有料閲覧
- 文献概要
山陰労災病院は鳥取県西部の米子市にあります。米子市は山陰のほぼ中央に位置し,人口13万人余り,東には「伯耆富士」とも呼ばれる国立公園大山,北に日本海,そして西には汽水湖として日本で5番目の大きさを誇り,ラムサール条約にも登録されている中海という,豊かな自然に囲まれています。山陰労災病院は米子市の北側,弓ケ浜の海岸近くに湧く皆生温泉の中心街より徒歩で約10分の国道431号線近くにあります。皆生温泉は明治33年(1900年)に漁師が海中に湧きだす湯を発見したのがはじまりで,20年後に温泉地として開発され,米子の奥座敷と呼ばれるように戦後になって急速に発展し,数寄屋造りの老舗旅館から大型ホテルまで約40軒が揃う一大温泉郷となりました。13か所の源泉からは約80度の湯が豊富に湧きだし,豪華な設備の共同浴場を始め,露天風呂や展望風呂を持つ宿も多いとのことです。また弓ケ浜半島は「日本の白砂青松100選」にも選定された美しい砂浜で,浜辺からは秀峰大山(標高1,711m)が一望できます(米子市,皆生温泉旅館組合のホームページより引用)。
当院は,山陰の産業発展に伴う労働災害に対する医療体制を確立するために,全国で29番目の労災病院として昭和38年に開設されました。しかし,労災患者の割合はしだいに減少しており,勤労者医療に力を入れているものの,急性期型の一般病院としての側面が強くなっております。病床数394床,小児科,婦人科はなく,内科(消化器,循環器),整形外科,そして脳疾患に特色を持った病院です。泌尿器科は現在,渡部信之(1980卒),門脇浩幸(1986卒)の2名の常勤医師と,火曜日・木曜日の手術日には鳥取大学より医師の派遣を受けて診療を行っております。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.