病院めぐり
山陰労災病院外科
野坂 仁愛
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1山陰労災病院外科
pp.1224
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104757
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山陰労災病院は鳥取県の西部にある米子市皆生に位置し,当時の政策である労災病院グループの1つとして1963年(昭和38年)に設立されました.今年創立50周年を迎え,現在に至っております.設立当時の病床数は200床で,現在は383床です.当院の理念は,患者に信頼される,優しい,効率のよい医療です.
手術症例数としては,10年前は年間500症例の前半の数でしたが,この2年は年間600症例を超す勢いです.手術内容ですが,山陰労災病院40年誌に記したように,腹腔鏡下の手術が年間全症例数の半数を超えています.胃,大腸,胆囊はもちろんですが,特に鼠径ヘルニア,虫垂炎のほとんどの症例が腹腔鏡下の手術になったことは特筆に値することでしょう.術後の傷がほとんど残らないこと,術後数日で退院など,従来の術後1週間で抜糸のうえ退院ということからすれば画期的なことでしょう.今後もその流れはとどまることなく進んでいくと思われます.わが外科はその流れに遅れることなく乗り,患者さんのためになる医療を実践していく所存です.次の60年目が楽しみです.
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