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特集 泌尿器悪性腫瘍の治療指針―私たちはこうしている
腎盂・尿管がんの治療指針
The treatment strategy for carcinoma of the renal pelvis and the ureter
松岡 直樹
1
Naoki Matsuoka
1
1国立がんセンター中央病院泌尿器科
キーワード:
尿路上皮がん
,
腎尿管全摘術
,
抗癌化学療法
Keyword:
尿路上皮がん
,
腎尿管全摘術
,
抗癌化学療法
pp.601-605
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100934
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腎盂・尿管がんに対する,国立がんセンター中央病院泌尿器科における,診断,治療の方針について概説する。
1 はじめに
上部尿路がんの診断,治療においてはいくつかの難しい点がある。まず,直接肉眼的に,すなわち内視鏡的にアプローチすることが困難で,診断の確定に苦労することがある。また,尿路上皮腫瘍の特徴として,膀胱や尿道といった下部尿路や対側腎盂尿管にも,同時性または異時性に腫瘍が多発する傾向がある。そのため診断,治療を考えるうえで,気をつけなければならないことが多い。
これらの点を考慮しながら,われわれの施設で行っている腎盂・尿管がんに対する診断,治療の方針を述べたい。
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