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特集 リキッドバイオプシーを用いたがん診療の未来図――早期発見から個別化治療まで
泌尿器がんリキッドバイオプシーの現状と未来
The current state and future of liquid biopsy in urologic malignancies
赤松 秀輔
1
Shusuke AKAMATSU
1
1名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科
キーワード:
前立腺がん
,
尿路上皮がん
,
腎細胞がん
,
リキッドバイオプシー
,
血漿遊離DNA(cfDNA)
Keyword:
前立腺がん
,
尿路上皮がん
,
腎細胞がん
,
リキッドバイオプシー
,
血漿遊離DNA(cfDNA)
pp.121-125
発行日 2024年1月13日
Published Date 2024/1/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28802121
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包括的がんゲノムプロファイリング(CGP)検査に基づくゲノム医療は,がん治療に革命をもたらした.しかし,腫瘍組織を用いたCGPには限界がある.リキッドバイオプシー,特に血漿遊離DNA(cfDNA)解析は,腫瘍組織を用いた解析を補完する侵襲性の低い検査として登場した.cfDNA解析を臨床の場で効果的に使用するためには,cfDNA解析の特徴と特有の限界を知ることが重要である.特にcfDNA検査の有用性はがん種によって異なるが,これは広く認識されていない.さらに,CGPにおける使用に加えて,微小残存病変(MRD)の検出,あるいはエピゲノムプロファイリングにおける使用など,cfDNA検査にはより広範な用途がある.本稿では,三大泌尿器がん(前立腺がん,尿路上皮がん,腎細胞がん)におけるcfDNA解析の有用性に焦点を当てて解説する.
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