特集 多様化時代の病院人事
自治体病院にみる人事管理—小牧市民病院の場合
余語 弘
1
1小牧市民病院
pp.723-730
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901294
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はじめに
一般企業では,バブル経済が崩壊する中で,企業間競争に生き残るため,懸命なリストラクチャリング,リエンジニアリングが行われ,経営を根本的に見直そうという努力がなされております.病院を取り巻く環境は年々厳しくなって来ておりますが,一般企業に比べると病院経営,特に公立病院の経営には,多くの制約があるとはいえ,人事,組織の改革はあまり進んでいないように思われます.
公立病院は,地方公営企業法によって,不採算医療に対し,地方自治体の一般会計からの繰り入れを受け,その上で健全な病院経営を行うことが義務づけられておりますが,平成4年度の赤字病院の割合は62.7%で,平成5年度は74.6%に達すると推測されております.
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