Japanese
English
特集 Female urology
更年期と排尿障害
Lower urinary tract symptoms in the menopausal period
小川 輝之
1
,
石塚 修
1
,
西澤 理
1
Teruyuki Ogawa
1
,
Osamu Ishizuka
1
,
Osamu Nishizawa
1
1信州大学医学部泌尿器科
キーワード:
排尿症状
,
閉経
,
エストロゲン
Keyword:
排尿症状
,
閉経
,
エストロゲン
pp.725-728
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100731
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要旨 更年期障害はエストロゲンの持続的低下によりさまざまな病態を引き起こすことが知られている。泌尿器疾患では,尿意切迫感,頻尿,尿失禁が更年期女性でよくみられる症状である。エストロゲンの低下と尿失禁との因果関係は基礎実験ではいくつか報告されている。臨床的には,エストロゲンの補充療法は閉経期女性の切迫性尿失禁,反復性尿路感染症に対して有効であったとの報告や,低用量のエストロゲン局所投与は反復性尿路感染症について有効であったとの報告がある。しかしながら,エストロゲンの補充療法がこれら排尿障害に有効であるかは,明確には結論が出ていないのが現状である。
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