今月の主題 閉経と臨床検査
総説
閉経と内分泌変動
赤祖父 一知
1
,
生水 真紀夫
2
Kazutomo AKASOFU
1
,
Makio SHOZU
2
1金沢大学医学部産婦人科学講座
2金沢大学医療技術短期大学部
キーワード:
閉経
,
内分泌変動
,
エストロゲン
,
ゴナドトロピン
,
副腎性アンドロゲン
Keyword:
閉経
,
内分泌変動
,
エストロゲン
,
ゴナドトロピン
,
副腎性アンドロゲン
pp.349-354
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901486
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閉経期を境に,女性の内分泌環境は大きな変貌を遂げる.卵巣性エストロゲンの低下は,ゴナドトロピンの分泌亢進とエストロゲン依存性雌性臓器の萎縮・脳機能の変調をもたらし,脂質代謝や骨代謝などにも大きな影響を及ぼす.
閉経期には,副腎にも老化に伴う機能低下(副腎性アンドロゲンの低下)が進行する.しかし,その進行は卵巣に比し緩やかであるため,閉経後においては,相対的アンドロゲン優位の代謝環境になる.〔臨床検査37(4):349-354,1993〕
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