特集 境界領域の診療
泌尿器科・婦人科的疾患 包茎、精巣水瘤、停留精巣
中村 繁
1
,
田辺 和也
,
井口 智生
,
川合 志奈
,
中井 秀郎
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児泌尿器科
キーワード:
陰嚢水瘤
,
精巣腫瘍
,
停留精巣
,
包茎
,
紹介と相談
,
精巣固定術
,
泌尿器科医
Keyword:
Cryptorchidism
,
Testicular Neoplasms
,
Testicular Hydrocele
,
Referral and Consultation
,
Urologists
,
Phimosis
,
Orchiopexy
pp.1647-1651
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041541
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<Key Points>(1)小児の包茎は、尿路感染症や排尿障害などの合併症を伴っておらず、包皮翻転の際に外尿道口あるいは亀頭の一部を確認できれば治療の必要はなく、経過観察でよい。(2)精巣水瘤は、3~4歳になっても自然治癒傾向がなく大きなものについては外科的治療の適応となる。(3)停留精巣では移動性精巣との判断に迷う場合は小児泌尿器科へ紹介すべきである。推奨手術時期は「1歳前後から2歳ごろ」とされている。
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