Japanese
English
綜説
前立腺癌全摘除術前の内分泌療法―現況と今後の展望
Neoadjuvant hormonal therapy for prostate cancer: The current status and future prospect
本多 靖明
1
,
山田 芳彰
1
Nobuaki Honda
1
,
Yoshiaki Yamada
1
1愛知医科大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology,Aich Medical University School of Medicine
キーワード:
前立腺癌
,
ネオアジュバントホルモン療法
,
前立腺全摘除術
Keyword:
前立腺癌
,
ネオアジュバントホルモン療法
,
前立腺全摘除術
pp.733-740
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100603
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 前立腺癌全摘除術前のネオアジュバントホルモン療法の現状,問題点および今後の展望について述べた。ネオアジュバントホルモン療法は前立腺癌に対する前立腺全摘除術の治療成績を改善する目的で行われてきた。これまでのいくつかの無作為前向き臨床試験では,限局性前立腺癌においてネオアジュバントホルモン療法により切除断端陽性率の低下,病理学的downstagingなどの近接効果は認められるが,PSA非再発率あるいはPSA非再発生存率の改善は得られていない。ネオアジュバントホルモン療法が真に予後の改善に寄与するか否かを明らかにするためには,腫瘍の病期,分化度,治療前のPSA値などの臨床的予後因子を層別化して大規模な多施設共同の無作為前向き試験を行うとともに,長期間の観察が必要である。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.