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綜説
前立腺全摘除術—現時点での問題点と今後の展望
Radical Prostatectomy, Present Status and Future Direction
鳶巣 賢一
1
Kenichi Tobisu
1
1国立がんセンター中央病院泌尿器科
1Department of Urology, National Cancer Center Hospital
キーワード:
前立腺全摘除術
,
限局性前立腺癌
,
局所浸潤前立腺癌
Keyword:
前立腺全摘除術
,
限局性前立腺癌
,
局所浸潤前立腺癌
pp.843-851
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902760
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前立腺全摘除術は限局性前立腺癌のみならず,ホルモン療法や放射線治療との併用療法の一環として局所浸潤癌症例にも実施される。前者に対しては,無治療観察のみ(watchful waiting),放射線治療,間欠的ホルモン療法などと競合し,治療方針決定上の問題となる。後者に対しては,放射線治療+ホルモン療法などの選択肢と競合する。いずれにしても,患者の年齢と健康状態(期待余命),本人の希望をよく考慮して決定するべきである。前立腺全摘除術は今後も十分に考慮に値する選択肢であるが,術後のQOLを損なうことがないように合併症を予防する操作の確立,習得,普及が必須の課題である。
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