病院めぐり
岩手県立胆沢病院泌尿器科
下田 次郎
pp.1053
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100437
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岩手県立胆沢(いさわ)病院のある水沢市は,岩手県南部,県土中央を縦断する大動脈(北上川,東北新幹線,東北自動車道)沿線にある人口約6万人の地方都市です。かつて東北支配のため朝廷が派遣した征夷大将軍坂上田村麻呂と最後まで戦った蝦夷の頭領,阿弖流為(アテルイ)の本拠地であり,藤原三代が中尊寺など栄華を極めた平泉の北方に位置する歴史ロマンあふれる土地です。
岩手県は全国最多の県立病院数27を有します。当院は昭和11年設立の購買利用組合胆沢病院を前身とし,厚生連などの経営を経て昭和25年に岩手県に移管,岩手県立胆沢病院として発足しました。病床数351床(一般病床331,結核病棟20),19診療科を有し,単独型臨床研修病院,日本医療機能評価機構,日本環境認定機構ISO14001の認定を受けています。当院の最大の特徴はPPC(progressive patient care)と呼ばれる病棟運用方式です。各科の定床を定めず重症度別に管理する方法で,在院日数を短縮し,病床利用率を高め,収支の面では27の県立病院中で,黒字1~2位を毎年争っています。
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