病院めぐり
岩手県立胆沢病院泌尿器科
下田 次郎
1
1岩手県立胆沢病院泌尿器科
pp.313
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205193
- 有料閲覧
- 文献概要
岩手県立胆沢(いさわ)病院が立つ奥州市は,岩手県南部,北上川や東北新幹線,東北自動車道沿線の人口12万人の地方都市です。かつて坂上田村麻呂と最後まで戦った蝦夷の頭領,阿弖流為(アテルイ)の本拠地があり,南には2011年ユネスコ世界文化遺産に登録された平泉と,歴史ロマン溢れる土地です。面積が広い岩手県では,医療の均霑を目標に県立病院の整備が進められ,全国最多の26病院を有しています。胆沢病院は,1936年設立の購買利用組合胆沢病院から厚生連などの経営を経て1950年に岩手県に移管されました。現在,病床数346床(一般337+結核9),19診療科を有し,臨床研修病院,救急指定告示病院,災害医療拠点病院として地域の中核病院の役割を担っています。
当科は秋田大学泌尿器科の関連病院として1983年に開設され,初代石川清科長,2代目平野繁科長(1989年〜),3代目の筆者(1997年〜)で現在に至ります。現在は秋田大学人事の常勤医3名に加え,当院での初期研修を終えた3名が泌尿器科医として後期研修中で,計6名で暇を持て余すことなく毎日にぎやかに業務にあたっています。毎週火曜日に術前カンファランスと症例カンファランス,木曜日に抄読会・学会報告会を,2014年9月からは病理カンファランスを開始しております。日本泌尿器科学会専門医教育施設であり,近年,地域の泌尿器科医との病診連携を強化中です。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.