病院めぐり
総合病院 厚生中央病院泌尿器科
中田 多佳子
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1総合病院 厚生中央病院泌尿器科
pp.255
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100205
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当院は,全国土木国民健康保険組合直営の病院として昭和34年に開設されました。その後,恵比寿再開発構想に伴って目黒区の要請を受け,旧サッポロビール工場跡地に病床数320床の新病院を開設,現在に至っています。すぐ隣にはあの恵比寿ガーデンプレイスがあり,交通の便はよく,周辺は瀟洒でアーバンな雰囲気が漂っていますが,JR山手線の線路をはさんでいるためか建物のサイズの割には病院が目立たず,いささか寂しい気がします。そんな病院わきの地味な公園では時々何かのロケや撮影が行われ,高級車の路駐スポットもあり,当院近傍は都会の隠れ家的一画といえるかも知れません。
さて,当院泌尿器科の歩みですが,昭和47年に皮膚泌尿器科から分離し,現在は甘粕誠先生,筆者の2名が常勤で働いています。2003年の総手術件数は374件,そのうち体外衝撃波破石術は207件でした。手術の内訳は経尿道的前立腺切除術と経尿道的膀胱腫瘍切除術がそれぞれ18例,23例と多く,開腹手術では根治的前立腺摘除術11例,腎摘除術2例,膀胱全摘術+尿管皮膚瘻1例などでした。また,2003年より尿失禁治療のTVT手術を開始し,きわめて良好な結果を得ています。週1回のレディース外来へその相談に来られる患者さんも徐々に増加しています。また,体外衝撃波破石術については,機種はドルニエ社製MFL5000を使用,疼痛対策としてフェンタネストを用い,入院下で行っています。尿路結石という疾患の性質上,働き盛りの年代が多く,大半は1泊2日の入院形式をとっています。ちなみに,当院での1個の結石に対する平均破砕回数は1.33回となっています。
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