特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
K.内分泌機能検査法
【間脳-下垂体-性腺(精巣)系の内分泌機能検査】
93.間脳-下垂体-性腺(精巣)系の内分泌機能検査の適応と方法,注意点について教えて下さい。
鈴木 啓悦
1
1千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学
pp.328-332
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100140
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1 間脳-下垂体-性腺(精巣)系とは
血中アンドロゲン(C19-steroidの総称)1)には,精巣由来のテストステロンと,副腎皮質由来のアンドロステロン,デハイドロエピアンドロステロン(DHEA)などがある。このうちテストステロンの合成経路を図1に示す。
間脳-下垂体-性腺(精巣)系のホルモン調節機構を図2に示す。視床下部よりの性腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone:GnRH)は間欠的に分泌され,日内変動が存在する。このGnRHは,下垂体門脈によって下垂体前葉に運ばれ,ゴナドトロフ細胞から刺激ホルモン(ゴナドトロピン)である黄体形成ホルモン(luteinizing hormone:LH)と卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone:FSH)を放出する。ゴナドトロピンも日内変動を有する。
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