特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
E.X線検査法
【逆行性尿道膀胱造影】
54.逆行性尿道膀胱造影検査に際し,どうしても力んでしまう患者に対してはどう対処するのがよいでしょうか。そのコツを教えて下さい。
岡 聖次
1
1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター泌尿器科
pp.186-187
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100101
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1 はじめに
逆行性尿道膀胱造影検査時に患者の力みが発生するのは,通常は尿道外括約筋による収縮部(膜腰部尿道)を造影剤が通過するときである。造影剤注入時に患者が力めば,外括約筋の収縮力が増加するために造影剤による注入圧が上昇し,患者がさらに力むという悪循環を生じることになる。それゆえ,本検査に際して患者の力みを抑える最も重要なポイントは,外括約筋の収縮を可能な限り生じさせないようにすることである。
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