特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
D.尿路機能検査法
■尿流動態検査法
【尿道括約筋筋電図検査】
44.尿道括約筋筋電図検査の適応,方法,臨床的意義について教えて下さい。
松本 成史
1
1近畿大学医学部泌尿器科
pp.154
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100091
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
1 適 応
尿道括約筋筋電図(urethral sphincter electromyography:USEMG)は,外尿道括約筋もしくはその付近の骨盤底筋群の収縮電位を計測する検査である。通常は膀胱内圧測定と同時に施行される。したがって,適応症例は膀胱内圧測定と同じであり,脳脊髄疾患(脳血管障害,多発性硬化症,脊髄損傷,パーキンソン病,HAMなど)や末梢神経障害(糖尿病,直腸癌や子宮全摘などの外科婦人科的疾患の術後など)や下部尿路通過障害(前立腺肥大症など)である。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.