特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
D.尿路機能検査法
■尿流動態検査法
【尿道内圧測定】
43.尿道内圧測定の適応,方法,臨床的意義,尿道内圧曲線を理解するためのポイントについて教えて下さい。
松本 成史
1
1近畿大学医学部泌尿器科
pp.152-153
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100090
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1 適 応
尿道内圧測定(urethral pressure profilometry:UPP)は,尿道内腔を押し広げる圧に対する抵抗値を経時的に測定することにより尿道内圧曲線を得る検査である。
そのため,前立腺肥大症などの下部尿路閉塞のある患者や,排尿障害の蓄尿期における尿失禁を有する患者において関連性が高い検査であると考えるが,神経因性膀胱患者,すなわち脳脊髄疾患(脳血管障害,多発性硬化症,脊椎損傷,二分脊椎,パーキンソン病,HAMなど),末梢神経障害(糖尿病,直腸癌や子宮全摘などの外科婦人科的手術の術後など)といった膀胱内圧測定の適応疾患も範疇に入る。
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