特集 小児の皮膚病・腫瘍、母斑
臨床例
腋窩に生じた表皮融解型表皮母斑の2例
飛田 璃恵
1
,
原田 和俊
,
堀江 康治
,
三橋 善比古
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Cholecalciferol
,
腋窩
,
Darier病
,
鑑別診断
,
苔癬-扁平
,
経皮投与
,
炎症性線状表皮母斑
,
苔癬-線状
,
表皮母斑
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Cholecalciferol
,
Axilla
,
Diagnosis, Differential
,
Lichen Planus
,
Darier Disease
pp.1009-1012
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015043929
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<症例のポイント>表皮融解型表皮母斑は表皮母斑の一型で、病理組織学的に表皮角化細胞が顆粒変性を示す。病因遺伝子としてケラチン1、10遺伝子が同定されており、同じ変異を全身の細胞に有する水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症のモザイクであると考えられている。表皮融解型表皮母斑の治療で、有効な外用治療は確立されていないが、自験例では、ビタミンD3軟膏の外用で皮疹はやや扁平化し、退色傾向を示した。
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