Japanese
English
症例報告
鼠径部に生じた皮膚子宮内膜症の1例
A case of cutaneous endometriosis in the inguinal region
佐藤 友隆
1
,
永尾 圭介
1
,
松本 博子
1
,
杉浦 丹
1
Tomotaka SATO
1
,
Keisuke NAGAO
1
,
Hiroko MATSUMOTO
1
,
Makoto SUGIURA
1
1清水市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Shimizu City Hospital
キーワード:
皮膚子宮内膜症
Keyword:
皮膚子宮内膜症
pp.361-363
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903189
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27歳,女性の右鼠径部に生じた皮膚子宮内膜症の1例を報告した.外科的手術の既往はなく右鼠径部に半年前皮下結節が出現し初診時拇指頭大であった.圧痛を伴うが月経周期に一致した症状はない.組織学的に子宮内膜症に特徴的な腺腔構造と間質が認められた.子宮周囲にも子宮内膜症を合併しGnRH誘導体である酢酸ブセレリン点鼻にて経過観察中である.本邦皮膚科領域では鼠径部に生じた報告は稀であるが,成人女性の圧痛を伴う腫瘤の鑑別診断として考慮する必要を考えた.
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