特集 乾癬の病態と治療:最新の進歩
乾癬の外用療法
常深 祐一郎
1
1東京女子医科大学皮膚科准教授
キーワード:
乾癬
,
ステロイド
,
ビタミンD3
,
タクロリムス
Keyword:
乾癬
,
ステロイド
,
ビタミンD3
,
タクロリムス
pp.31-39
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.09_0031-0039
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「はじめに」乾癬には外用療法,光線療法,内服療法,生物学的製剤と多くの治療法があるが,基本となるのは外用療法である1)2)。有名な「乾癬治療のピラミッド計画」3)でも,外用療法は土台を形成している(図1)。他のどんな治療を行う際にも,外用療法は必ず行う。そうすることにより,治療効果の増加や副作用の低減につながる2)。外用療法の主役はステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬(以下,ビタミンD3外用薬)である1)。ステロイド外用薬は即効性があるが長期に使用すると局所副作用が出やすく,また,中止後の再燃も多い。一方,ビタミンD3外用薬は効果発現は緩やかであるが,局所副作用は少なく,寛解維持期間が長いという特徴をもつ1)。これらの長所と短所を考慮し,治療の初期にはステロイド外用薬を主に使用し,徐々にビタミンD3外用薬主体の治療に移行するのが基本の考え方である。これにより,寛解を維持しながら,局所副作用も防ぐことも可能となる。「KEY WORDS」乾癬,ステロイド,ビタミンD3,タクロリムス
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