Japanese
English
治療
乾癬に対するビタミンD3とステロイド併用外用療法からビタミンD3単独外用療法への移行の検討
A study of transition to monotherapy of topical vitamin D3 ointment from topical combination therapy with vitamin D3 and corticosteroid for the treatment of psoriasis
福地 修
1
,
中川 秀己
1
Osamu FUKUCHI
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学
1Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine
キーワード:
乾癬
,
マキサカルシトール軟膏
,
ステロイド外用薬
Keyword:
乾癬
,
マキサカルシトール軟膏
,
ステロイド外用薬
pp.855-861
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101013
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乾癬患者15例を対象として,マキサカルシトール軟膏とステロイド外用薬の併用療法からマキサカルシトール軟膏単独療法への移行について検討した.マキサカルシトール軟膏とステロイド外用薬の等量混合剤で寛解導入を図った後,直ちにマキサカルシトール軟膏単独に切り替えが可能であるか,それとも段階的にステロイド外用薬の量を減量した後,単独に移行すべきかについて検討した.その結果,未治療の症例や等量混合剤の使用によって著明な改善が得られた症例では,直ちにマキサカルシトール軟膏単独に切り替えが可能であり,単独切り替え後も皮疹が悪化することが少なく,長期間寛解維持できることが明らかとなった.今回の検討により,どのような症例がマキサカルシトール軟膏単独に移行可能であるのかに加え,移行の目安などが明らかとなり,各症例の背景や改善度に応じて,マキサカルシトール軟膏単独への移行をめざした治療が可能となることが示唆された.
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