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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002
4.皮膚疾患治療のポイント
術後早期入浴と術後創における消毒の検討
Examinations on early bathing after operation and antiseptics for postoperative wound in Dermatology Clinic
木村 裕
1
,
水芦 政人
1
,
角田 孝彦
1
Yutaka KIMURA
1
,
Masato MIZUASHI
1
,
Takahiko TSUNODA
1
1山形市立病院済生館皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata City hospital Saiseikan
キーワード:
手術
,
早期入浴
,
ポビドンヨード製剤
,
創傷治癒
Keyword:
手術
,
早期入浴
,
ポビドンヨード製剤
,
創傷治癒
pp.129-133
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903946
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最近,皮膚科外来小手術後の早期入浴はまったく問題がなく,むしろ創治癒によいことが報告されている.当科にても手術翌日からの早期入浴を試み,創の状態および早期入浴に対する患者の意識調査を行った.術後の経過に問題のあった症例は1例もなかった.アンケートの結果,高齢者では術後早期入浴に不安を持ち,望まない人がかなり多いことがわかった.
近年,術後の創のポビドンヨード製剤(以下,PI剤)による消毒の是非について論議されている.そこで,術後創を二分し,片方を10%PI剤消毒,もう片方を生理食塩水外用とし抜糸時まで観察,PI剤消毒により創治癒の遅延がみられるかどうかを検討した.1例を除き両部位に差異はみられなかった.1例,PI剤消毒部位に発赤のみられた患者に対しPI剤のパッチテストを施行したところ,陽性となった.PI剤による接触皮膚炎に留意する必要はあるが,PI剤を用いても創の治癒が遅れるということは認められなかった.
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