Japanese
English
報告
腰椎椎間板ヘルニア摘出術後の早期理学療法
Early physiotherapy after surgery for lumbar disc herniation
石田 和宏
1
,
対馬 栄輝
2
,
佐藤 栄修
3
Kazuhiro Ishida
1
1我汝会えにわ病院リハビリテーション科
2弘前大学大学院保健学研究科健康支援科学領域老年保健学分野
3我汝会えにわ病院整形外科
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
手術
,
理学療法
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
手術
,
理学療法
pp.780-786
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106737
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要旨:[目的]本研究の目的は,われわれが行っている腰椎椎間板ヘルニア摘出術後早期からの積極的な理学療法介入(新プロトコル)の効果を検証することである.[方法]対象は,従来からの基本的な理学療法を受けた者20例(従来群)と新プロトコルとして術後早期からの積極的な理学療法介入を受けた者20例(新プロ群)の比較研究とした.評価項目は,疼痛の程度(Visual Analogue Scale:VAS),疼痛の範囲,日本整形外科学会判定基準(Japanese Orthopaedic Association[JOA]score),X線撮影像から判断した腰椎前彎角と腰仙角,介入前後の腰椎前彎角と腰仙角の改善率とした.評価時期は,術前,再開時,退院時,再来時とした.[結果]各評価項目で新プロ群と従来群の差を検討すると,再来時のVASおよび腰椎前彎角の改善率が新プロ群で有意に良好であった(p<0.05).多重ロジスティック回帰分析の結果では,VAS(オッズ比4.5),腰仙角の改善率(オッズ比1.3)が選ばれた(p<0.05).[結語]術後早期からの積極的な理学療法は,腰・仙椎のアライメントや痛みの改善に有効であると考える.
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