Japanese
English
症例報告
1998年に当科で経験した麻疹の6例
Six cases of measles experienced at our clinic in 1998
角田 孝彦
1
,
渡邉 昌彦
1
,
水芦 政人
1
Takahiko TSUNODA
1
,
Masahiko WATANABE
1
,
Masato MIZUASHI
1
1山形市立病院済生館皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
キーワード:
麻疹
,
ウイルス抗体価
,
vaccine failure
Keyword:
麻疹
,
ウイルス抗体価
,
vaccine failure
pp.306-308
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903173
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1998年に経験した15歳以上の麻疹6例を報告した.症例1,4,6は幼児期の麻疹ワクチン接種を確認できた.麻疹ワクチン接種歴のある例はない例より,麻疹の症状や検査値異常が軽い傾向がみられ,とくに異型リンパ球の出現で大きな差がみられた.麻疹ワクチン接種歴のある例のHI抗体価とIgG(EIA)抗体価は急性期に陽性で,回復期は高値となった.麻疹ワクチンの接種歴があっても,また急性期のHI抗体価が8倍以上あっても,麻疹の可能性があるので注意が必要である.
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