Japanese
English
今月の症例
血漿交換療法を試みた全身性形質細胞増多症の長期観察例
A long-term follow up case of systemic plasmacytosis treated with plasma exchange
間中 泉
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
Izumi MANAKA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
全身性形質細胞増多症
,
高γグロブリン血症
,
肺病変
,
血漿交換療法
Keyword:
全身性形質細胞増多症
,
高γグロブリン血症
,
肺病変
,
血漿交換療法
pp.19-22
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903441
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57歳,男性.1981年頃より背部に褐色斑が出現し,徐々に増数し,全身の表在リンパ節腫脹も認めるようになった.1986年の初診時,多クローン性高γグロブリン血症を伴い,病理組織学的には皮疹およびリンパ節ともに形質細胞の浸潤を多数認めた.その後,γグロブリン値のさらなる上昇,肺の間質性陰影の出現,拡散能の低下などを認めたことから,プレドニゾロンの内服および血漿交換療法を試み,皮疹の色調の改善,リンパ節の縮小,γグロブリン値の低下,間質性陰影の軽快と拡散能の正常化を認めた.
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