Japanese
English
症例報告
血漿交換療法が奏効した尋常性天疱瘡の1例
Successful Treatment of Pemphigus Vulgaris with Plasma Exchange
佐々木 裕子
1
,
竹原 和美
1
,
仲 弥
1
,
池田 康夫
2
,
西川 武二
1
Yuko SASAKI
1
,
Kazumi TAKEHARA
1
,
Wataru NAKA
1
,
Yasuo IKEDA
2
,
Takeji NISHIKAWA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2慶應義塾大学医学部内科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
血漿交換療法
,
プレドニゾロン
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
血漿交換療法
,
プレドニゾロン
pp.911-914
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900738
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
50歳女性.感冒罹患を契機に尋常性天疱瘡が急速に悪化.大量のステロイド内服療法にも反応せず副作用も出現したため,血漿交換療法を併用したところ皮疹は軽快した.また,1回の血漿交換療法で失われるプレドニゾロン量を測定したところ1日投与量の約1%であった.このことから血漿交換療法はステロイド剤の投与量にはほとんど影響を及ぼさず施行可能であり,重症型の尋常性天疱瘡に試みられるべき治療法の一つと考えた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.