Japanese
English
症例報告
コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウムによる紅皮症型薬疹の1例
A case of erythroderma-type drug eruption due to methylprednisolone sodium succinate
清水 美奈
1
,
山本 由美
1
,
池田 美智子
1
,
南光 弘子
1
,
森脇 宏人
2
,
小原 淳
3
Mina SHIMIZU
1
,
Yumi YAMAMOTO
1
,
Michiko IKEDA
1
,
Hiroko NANKO
1
,
Hiroto MORIWAKI
2
,
Atsushi OBARA
3
1東京厚生年金病院皮膚科
2東京厚生年金病院耳鼻科
3東京厚生年金病院薬品情報室
1Department of Dermatology, Tokyo Koseinenkin Hospital
2Department of Otolaryngology, Tokyo Koseinenkin Hospital
3Division of Drug Information, Tokyo Koseinenkin Hospital
キーワード:
コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム
,
紅皮症型薬疹
,
プレドニゾロン
Keyword:
コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム
,
紅皮症型薬疹
,
プレドニゾロン
pp.984-986
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903400
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46歳,男性.突発性難聴に対してソルメドロール®点滴施行3日後より,前胸部に紅色丘疹が出現し徐々に全身へと拡大,紅皮症化した.皮膚生検組織像では,軽度の表皮肥厚,真皮浮腫,血管周囲性のリンパ球浸潤像を認めた.使用薬剤のパッチテストの結果では,ソルメドロール®のみ陽性であった.さらに構造上の抗原決定基確認のため,プレドニゾロン,メチル基のみを持つメチルプレドニゾロン,コハク酸エステルのみを持つコハク酸プレドニゾロンナトリウムの3種にて施行したところ,すべての濃度で陽性所見を示した.以上の結果から,プレドニゾロンの骨格それ自体が抗原決定基となっていることが強く示唆された.
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