Japanese
English
症例報告
MRSAによる敗血疹の1例
A case of septicaemia due to MRSA infection
竹中 祐子
1
,
池田 美智子
1
,
南光 弘子
1
Yuko TAKENAKA
1
,
Michiko IKEDA
1
,
Hiroko NANKO
1
1東京厚生年金病院皮膚科
1Department of Dermatology,Tokyo Koseinenkin Hospital
キーワード:
敗血疹
,
敗血症
,
MRSA
Keyword:
敗血疹
,
敗血症
,
MRSA
pp.1155-1157
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100319
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要約
76歳,男性.急性リンパ性白血病の寛解導入療法を施行中,40℃の発熱が出現し,その3日後より,軀幹,四肢に紅斑を認めた.紅斑の組織像は,真皮上層の菌塊による血管の閉塞・破壊,直上表皮の変性を認め,菌塊はグラム染色陽性であった.血液,喀痰よりMRSAが検出された.MRSA敗血疹と診断し,塩酸バンコマイシンを開始するも,敗血症性ショックで永眠した.剖検で,肺,腎臓,脾臓に多数のグラム陽性球菌の菌塊を認めた.
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