Japanese
English
症例報告
抗リン脂質抗体症候群の1例
A case of antiphospholipid antibody syndrome
金児 みわ子
1,3
,
斉木 実
1
,
本山 浩
2
,
大塚 顯
2
,
斎田 俊明
3
Miwako KANEKO
1,3
,
Minoru SAIKI
1
,
Hiroshi MOTOYAMA
2
,
Akira OOTSUKA
2
,
Toshiaki SAIDA
3
1長野赤十字病院皮膚科
2長野赤十字病院脳神経外科
3信州大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Nagano Red Cross Hospital
2Division of Neurosurgery, Nagano Red Cross Hospital
3Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
Keyword:
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
pp.1089-1091
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902045
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49歳,女性の抗リン脂質抗体症候群の1例を報告した.34歳と49歳時に脳梗塞,44歳時に一過性脳虚血発作を生じ,2回流産の既往がある.35歳頃より両下肢に網状の皮疹が出現し,その後両上肢へ拡大した.同時期よりレイノー症状も出現した.検査所見にて,抗カルジオリピンIgM抗体3.6,同IgG抗体3.0と高値を示し,ループスアンチコアグラント陽性であった.左前腕の網状皮斑部の生検組織像では,真皮乳頭層から脂肪織にかけて軽度の血管拡張が認められた.本邦で報告されている抗リン脂質抗体症候群の皮疹につき検討を加えた.
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