Japanese
English
症例報告
抗リン脂質抗体症候群の1例
A case of antiphospholipid syndrome
高江 雄二郎
1
,
佐藤 博一
1
,
渡辺 元
1
,
伊崎 誠一
1
,
北村 啓次郎
1
,
加藤 仁
2
Yujiro TAKAE
1
,
Hirokazu SATO
1
,
Gen WATANABE
1
,
Seiichi IZAKI
1
,
Keijiro KITAMURA
1
,
Hitoshi KATO
2
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科学教室
2埼玉医科大学第四内科学教室
1Department of Dermatology, Saitama Medical Center
2Department of the 4th Internal Medicine, Saitama Medical Center
キーワード:
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン-β2グリコプロテインI抗体
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
抗リン脂質抗体症候群
,
抗カルジオリピン-β2グリコプロテインI抗体
,
全身性エリテマトーデス
pp.813-816
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903356
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
23歳,男性.腹痛,血尿,蛋白尿にて当院内科に入院した.抗カルジオリピン-β2グリコプロテインI抗体・抗カルジオリピンIgG抗体の高値,多臓器にわたる症状(脳陳旧性梗塞像,小腸の血管炎,膜性増殖性糸球体腎炎)があり,両下腿の網状皮斑の生検にて真皮中層の血管にフィブリン血栓が認められ,抗リン脂質抗体症候群と診断された.全身性エリテマトーデスの診断基準を満たさなかったが,血管炎が存在し,副腎皮質ステロイド投与が著効した.原発性抗リン脂質抗体症候群と全身性エリテマトーデスの関係について文献的考察を加えた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.