Japanese
English
症例報告
Mucinous carcinoma of the skinの1例
A case of mucinous carcinoma of the skin
椙山 秀昭
1
,
曺 慶珠
1
,
八坂 なみ
1
,
佐藤 裕子
1
,
北村 玲子
1
,
大竹 直人
1
,
古江 増隆
1
,
玉置 邦彦
1
,
島田 眞路
1
Hideaki SUGIYAMA
1
,
Keishu SO
1
,
Nami YASAKA
1
,
Yuko SATO
1
,
Reiko KITAMURA
1
,
Naoto OHTAKE
1
,
Masutaka FURUE
1
,
Kunihiko TAMAKI
1
,
Shinji SHIMADA
1
1山梨医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yamanashi Medical University
キーワード:
mucinous carcinoma of the skin
,
皮膚原発性粘液産生腫瘍
Keyword:
mucinous carcinoma of the skin
,
皮膚原発性粘液産生腫瘍
pp.183-186
発行日 2000年2月1日
Published Date 2000/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903142
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61歳,女性.1990年9月頃,左側頭部の皮下腫瘤に気づいたが自覚症状に乏しかったため放置していた.次第に増大したため近医を受診し全切除術を施行されたが,同年10月局所再発を認め再び増大した.病理組織学的に真皮上層より皮下組織にかけて線維性隔壁により比較的明瞭に区画された多数の腫瘍塊を認め,個々の隔壁内はPASおよびアルシアンブルー陽性の粘液様物質が充満し,中心部の腫瘍細胞塊はその粘液中に浮かぶがごとく認められた.ほとんどすべての腫瘍細胞がCEA陽性であった.転移性皮膚腫瘍の鑑別のため全身検索を施行したが,他臓器に腫瘍性病変はみられず,以上より左側頭部皮膚原発のmucinous carcinoma of the skinと診断した.治療として腫瘍より約4cm離し腫瘍全切除を行い,皮弁ならびに分層植皮術を施行した.術後3年9か月の現在,再発,転移は認めない.
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