Japanese
English
症例報告
Mucinous carcinoma of the skinの1例
A case of mucinous carcinoma of the skin
大嶋 英恵
1
,
金子 高英
1
,
北村 英夫
1
,
神戸 有希
1
,
花田 勝美
1
Hanae OSHIMA
1
,
Takahide KANEKO
1
,
Hideo KITAMURA
1
,
Yuki KANBE
1
,
Katsumi HANADA
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology,Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
mucinous carcinoma of the skin
,
転移性皮膚癌
,
頬部皮弁
Keyword:
mucinous carcinoma of the skin
,
転移性皮膚癌
,
頬部皮弁
pp.475-478
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100917
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67歳,男性.2001年頃より右下眼瞼部に腫瘤が出現し,徐々に増大した.初診時,右下眼瞼部に直径15mm大の毛細血管拡張を伴う淡紅色半球状腫瘤を認めた.病理組織像は真皮上層から深層にかけて線維性被膜に覆われた腫瘍塊がみられ,内部は粘液様物質が充満し,部分的に線維性隔壁で区画され,そのなかには大小さまざまな腫瘍細胞巣が島状に浮遊していた.全身検索の結果,他臓器の悪性腫瘍所見を認めなかったため,mucinous carcinoma of the skinと診断した.頬部側は腫瘤から水平方向5mm離して,眼側は眼瞼縁で眼瞼前葉を含めて切除した.修復は頬部皮弁で行った.術後約2年経過するが局所再発および転移所見は認めない.
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