Japanese
English
症例報告
Mucinous carcinoma of the skinの1例
A case of mucinous carcinoma of the skin
原藤 玲
1
,
安西 秀美
1
,
田島 麻衣子
1
,
谷川 瑛子
1
,
中嶋 英雄
2
,
川島 淳子
3
,
田中 勝
1
Rei HARATOH
1
,
Hidemi ANZAI
1
,
Maiko TAJIMA
1
,
Akiko TANIKAWA
1
,
Hideo NAKAJIMA
2
,
Junko KAWASHIMA
3
,
Masaru TANAKA
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2慶應義塾大学医学部形成外科学教室
3東京歯科大学市川病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Keio University School of Medicine
3Department of Dermatology, Tokyo Dental College, Ichikawa General Hospital
キーワード:
mucinous carcinoma of the skin
Keyword:
mucinous carcinoma of the skin
pp.1024-1026
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903410
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56歳男性の右下顎部に生じたmucinous carcinoma of the skinの1例を報告した.組織像は典型的であった.本症例は切除後約20か月を経ての再発例であり,辺縁より1cm離して拡大切除した.術後6か月の経過で再発,転移を認めていない.本腫瘍は調べ得た限り,本邦報告45例と比較的まれな疾患であるが,局所における易再発性が指摘されている.単純摘出術後に診断が下されることが多いために,取り残しがあること,顔面,頭部など拡大切除術を施行しにくい部位に好発することが局所再発の一因と考えられた.よって再発を防ぐには,数mmから1cm離した確実な切除と最低3年間の経過観察が必要と考えられた.
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