Japanese
English
症例報告
近距離被爆者に認めた成人T細胞白血病/リンパ腫の1例
A case of adult T cell leukemia/lymphoma in a close range atomic-bomb survivor
宮本 朋子
1
,
羽白 誠
1
,
園田 早苗
1
,
足立 準
1
,
奥村 睦子
1
Tomoko MIYAMOTO
1
,
Makoto HASHIRO
1
,
Sanae SONODA
1
,
Jun ADACHI
1
,
Mutsuko OKUMURA
1
1関西労災病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Rosai Hospital
キーワード:
成人T細胞白血病/リンパ腫
,
皮膚結節
,
近距離被爆者
Keyword:
成人T細胞白血病/リンパ腫
,
皮膚結節
,
近距離被爆者
pp.74-76
発行日 2000年1月1日
Published Date 2000/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903112
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82歳,女性.鹿児島県出身.既往歴として1945年8月6日,広島市で爆心地から380mという近距離での被爆があった.1995年4月頃より右手背および項部に自覚症状を伴わない結節を認めていた.右手背の病理組織学的所見では真皮に異型性を伴う腫瘍細胞の密な浸潤を認めた.血液検査で抗HTLV−1抗体陽性であった.サザンプロット法にて腫瘍組織から抽出したDNAにHTLV−1 provirusの腫瘍細胞DNAへのモノクローナルな組み込み増殖を認めた.被爆と成人T細胞白血病/リンパ腫発症の関連性について若干の文献的考察を加えて報告する.
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