Japanese
English
症例報告
難治性皮膚潰瘍と肺線維症を伴った悪性関節リウマチ
Malignant rheumatoid arthritis with both incurable cutaneous ulcer and lung fibrosis
石澤 俊幸
1
,
阿部 優子
1
,
大山 正俊
1
,
小関 伸
1
,
三橋 善比古
1
,
近藤 慈夫
1
,
佐藤 潤
2
,
片桐 美之
3
Toshiyuki ISHIZAWA
1
,
Jun SATOH
2
,
Yoshiyuki KATAGIRI
3
1山形大学医学部皮膚科学教室
2山形大学医学部第一内科学教室
3山形県立河北病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yamagata University School of Medicine
2Department of Internal Medicine I, Yamagata University School of Medicine
3Department of Dermatology, Yamagata Prefectural Kahoku Hospital
キーワード:
悪性関節リウマチ
,
肺線維症
,
皮膚潰瘍
,
LDH
Keyword:
悪性関節リウマチ
,
肺線維症
,
皮膚潰瘍
,
LDH
pp.25-27
発行日 2000年1月1日
Published Date 2000/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903099
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61歳女性に生じた難治性皮膚潰瘍と肺線維症を伴った悪性関節リウマチを報告した.患者は18年前より慢性関節リウマチにて加療中で,肺線維症で入院加療を受けたこともあった.初診の約1年前に両下肢に潰瘍が生じたが自然治癒した.しかし初診の約3か月前より再び,両下肢に潰瘍が生じ増大した.入院時検査にてリウマトイド因子高値,肺線維症がみられ,組織学的に閉塞性血管炎がみられたことより悪性関節リウマチと診断した.入院74日目,突然呼吸困難を生じ,肺線維症の急性増悪にて内科で加療を受けたが永眠された.本症例では呼吸困難が生じる直前に,CRP,血沈,LDHの上昇をみており,慢性に経過している肺線維症の活動性の評価判定に有用と思われた.
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