Japanese
English
症例報告
多発性硬化症患者に生じたMerkel細胞癌
A case of Merkel cell carcinoma associated wth multiple sclerosis
菅谷 誠
1
,
川端 康浩
1
,
大槻 マミ太郎
1
,
中川 秀己
1
,
玉置 邦彦
1
Makoto SUGAYA
1
,
Yasuhiro KAWABATA
1
,
Mamitaro OHTSUKI
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
,
Kunihiko TAMAKI
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The University of Tokyo
キーワード:
Merkel細胞癌
,
多発性硬化症
Keyword:
Merkel細胞癌
,
多発性硬化症
pp.853-855
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903012
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71歳,女性.初診6年前より多発性硬化症にてプレドニゾロン5mg内服中であった.2か月前に左頬部に褐色腫瘤を生じ,急速に増大した.Merke1細胞癌を疑い,生検にて診断を確定した後,術中迅速病理を確認しながら一部頬骨筋を含めて切除した.Merkel細胞癌は高齢者や免疫抑制状態の患者に生じることが多いため,顔面に急速に増大する腫瘍を認めた場合,本腫瘍も念頭に入れ注意深い治療計画を立てることが重要であると思われた.
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