Japanese
English
症例報告
Eccrine porocarcinomaの1例
A case of eccrine porocarcinoma
谷垣 武彦
1
Takehiko TANIGAKI
1
1大阪労災病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Rosai Hospital
キーワード:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗孔腫
,
免疫組織化学
Keyword:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗孔腫
,
免疫組織化学
pp.849-851
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903011
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79歳,女性.右腹部に5×4cm暗紅色の中心が潰瘍化した局面と衛星疹がみられ,ec—crine porocarcinomaと診断し,切除した.術後3か月に患側下肢,下腹部の腫脹と同時に同皮膚に鮮紅色から暗紅色の丘疹と結節が出現し,1年後に全身状態が悪化して死の転帰をとった.Pinkus & Mehregan(1963)が報告したepider—motropic eccrine carcinomaと類似した臨床経過であった.原発巣の免疫組織学的所見は,CEA, S−100蛋白は陰性であったが,ケラチン・サイトケラチン染色では,所属リンパ節に転移している腫瘍細胞は強く陽性に染まった.リンパ節転移の有無のマーカーとなる可能性を提案した.
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