Derm.'99
MCTDはあなどれない/レーザー治療
佐藤 伸一
1
,
高橋 英俊
2
1金沢大学皮膚科
2旭川医科大学反膚科
pp.21
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902848
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混合性結合組織病(MCTD)はあなどれない.当たり前ではないか,と思われる方もいると思います.従来MCTDのあなどれない合併症として肺高血圧症が強調されてきましたが,それ以外のMCTDのあなどれない側面として,MCTDでは疾患活動性と関連なく,突然,予想もしえない合併症が起こることがあるのです.
5年以上前のことですが,MCTDの病勢自体は比較的よくコントロールされていたにもかかわらず,あるMCTDの患者さんが風邪から急にDICを併発しました.運良く救命することができましたが,これが一つの契機となって,膠原病の患者さんで何か変わった症状があったら,直ぐに知らせてもらえるように,当時東大強皮症グループではポケベルを常時持つようにしました.金沢大学に赴任してから,同様の趣旨で「膠原病ホットライン」と名付けた携帯電話を持ち歩いて,患者さんに何か新しい症状などが出た場合は直ぐに連絡してもらうようなシステムを作りました.
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