Japanese
English
治療
結節性硬化症に伴う巨大な血管線維腫の高周波手術による治療
The treatment of giant angiofibroma of tuberous sclerosis by radiosurgery
水野 尚
1
,
吉仲 真
1
,
小林 裕子
1
,
一山 伸一
1
,
安瀬 正紀
2
,
中嶋 弘
3
Takashi MIZUNO
1
,
Makoto YOSHINAKA
1
,
Yuko KOBAYASHI
1
,
Shinichi ICHIYAMA
1
,
Masanori ANZE
2
,
Hiroshi NAKAJIMA
3
1横須賀共済病院皮膚科
2横須賀共済病院形成外科
3横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Yokosuka Mutual Aid Hospital
2Division of Plastic and Reconstructive Surgery, Yokosuka Mutual Aid Hospital
3Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
結節性硬化症
,
血管線維腫
,
高周波手術
Keyword:
結節性硬化症
,
血管線維腫
,
高周波手術
pp.375-378
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902843
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
28歳,男性.幼少時から知的障害,てんかん発作があり結節性硬化症と診断されていた.5歳頃から顔面に小結節が出現し徐々に拡大した.1996年当科受診時には径10mm以下の赤褐色小結節が集簇しカリフラワー様の外観を呈していた.結節性硬化症に伴う血管線維腫と診断し,全身麻酔下で,ループ電極を用いた高周波手術を行い,良好な結果を得た.顔面血管線維腫は結節性硬化症の約90%に認められるが,本例のように異常に増殖することは稀である.顔面血管線維腫の治療法としては冷凍凝固術,レーザー療法,剥削切除(shave excision)と削皮術(derma-brasion)の併用などが報告されている.今回我々が行った高周波手術はシャープな切れ味を有し,微細な操作が可能で,1回の1時間以内の処置で終了したことから,本例のような高度の血管線維腫には試みるべき治療法と思われた.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.