Japanese
English
症例報告
帯状疱疹様外観を呈した乳癌の皮膚転移例
Zosteriform skin metastases from breast adenocarcinoma
谷口 彰治
1
,
幸野 健
2
Shoji TANIGUCHI
1
,
Takeshi KONO
2
1大阪鉄道病院皮膚科
2大阪市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka General Hospital West Japan Railway Company
2Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
キーワード:
転移性皮膚癌
,
乳癌
,
帯状疱疹様分布
Keyword:
転移性皮膚癌
,
乳癌
,
帯状疱疹様分布
pp.371-373
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902841
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62歳,女性.初診の8年前に右乳癌の手術および放射線照射療法が施行された.約3週間前より左側Th4領域に疼痛を伴う紅斑および小水疱が出現した.帯状疱疹の診断にて経口アシクロビル4,000mg/日を10日間受けるも改善しないため精査目的にて来院した.生検の結果,乳癌の皮膚転移と診断された.乳癌を原発巣とする皮膚転移は,臨床的に結節,潰瘍,丹毒様ないし鎧状の像を呈することが多く,帯状疱疹様の分布を示すことは稀である.しかし難治性の場合はその可能性も念頭に置き,生検あるいは細胞診を積極的に行うべきであると考える.
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