Japanese
English
症例報告
脂肪織炎を伴った皮膚筋炎の1例
Dermatomyositis in a patient with Paniculitis
石川 高康
1
,
中田 良子
1
,
井上 奈津彦
1
,
新村 眞人
1
,
井口 保之
2
Takayasu ISHIKAWA
1
,
Yoshiko NAKADA
1
,
Natsuhiko INOUE
1
,
Michihito NIIMURA
1
,
Yasuyuki IGUCHI
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
2東京慈恵会医科大学附属柏病院総合内科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Kashiwa Hospital, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
脂肪織炎
,
皮膚筋炎
Keyword:
脂肪織炎
,
皮膚筋炎
pp.209-212
発行日 1999年3月1日
Published Date 1999/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902798
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29歳,女性.1996年8月頃より顔面に境界明瞭な浸潤性紅斑,両指関節背面に落屑性紅斑,両下肢に萎縮性の褐色局面が出現し,同年10月頃より両上肢の筋肉痛,筋力低下が出現した.右大腿の褐色局面部の組織像は真皮深層から脂肪織にかけて血管周囲性にリンパ球を主体とする炎症性細胞浸潤がみられた.左大腿四頭筋の筋生検においては異常所見はみられなかった.抗核抗体陽性.血中CPK,Ald値は正常であった.筋電図検査では傍脊柱筋において筋原性変化がみられた.胸部X線,胸・腹部CT,Gaシンチにおいては異常所見はみられなかった.臨床,組織像より脂肪織炎を伴った皮膚筋炎と診断した.脂肪織炎は皮膚筋炎の皮膚症状と考えられたので報告する。
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