Japanese
English
症例報告
脂肪織炎で発症した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis onsetted with panniculitis
安藤 佐土美
1
,
秋山 真志
1
,
大田 光仁
1
,
清水 宏
1
Satomi ANDO
1
,
Masashi AKIYAMA
1
,
Mitsuhito OTA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Hokkaido University Graduate School of Medicine, Sapporo, Japan
キーワード:
皮膚筋炎
,
脂肪織炎
Keyword:
皮膚筋炎
,
脂肪織炎
pp.549-551
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102038
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要約 68歳,女性.初診の3か月前に右臀部に紅斑が生じ,次第に拡大した.初診時,右臀部に20×20cmの,圧痛を有し,強い浸潤を触れる紅色局面を認めた.病理組織学的には広範な皮下脂肪織炎と膜囊胞性変化であった.間質性肺炎の合併はなく,精査にて皮膚筋炎と診断し,プレドニゾロン1mg/kg/日内服による治療を開始し,脂肪織炎,筋炎ともに改善した.皮膚筋炎では,比較的稀ではあるが,脂肪織炎を初発症状として生じ,単発性病変例は,治療抵抗性であることが多いが,本症例は初期治療によく反応した.
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