Japanese
English
症例報告
外陰部に生じた副乳の1例
A case of accessory mammary breast of vulva
佐藤 優子
1
,
相澤 浩
1
,
竹内 紋子
1
,
新村 眞人
1
,
三原 一郎
2
Yuko SATO
1
,
Hiroshi AIZAWA
1
,
Ayako TAKEUCHI
1
,
Michihito NIIMURA
1
,
Ichiro MIHARA
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
2三原皮膚科
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Mihara Dermatology Clinic
キーワード:
副乳
,
線維腺腫
Keyword:
副乳
,
線維腺腫
pp.946-948
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902689
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50歳,女性.約半年前に右外陰部に皮下腫瘤が出現し,急速に増大したために平成9年1月7日に当科を受診した.24×17×17mmの半球状に隆起する弾性硬の皮下腫瘤で,被覆表皮に異常はみられなかった.組織所見では,豊富な線維性結合織を背景に多数の腺組織と管腔を認めた.管腔構造はところどころ断頭分泌を呈している上皮と筋上皮の2層性を呈している乳腺組織であった.副乳は日本人には比較的多いが,外陰部に生じることは稀である.自験例は,これまで気がつかなかった副乳に閉経前期になり線維腺腫様の変化が生じ,急速に増大したものと考えた.
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