Japanese
English
症例報告
バンクロフト糸状虫によると考えられた陰部象皮病の1例
A case of genital elephantiasis due to bancroftian filaria
高旗 博昭
1
,
濱本 嘉昭
1
,
中野 純二
1
,
武藤 正彦
1
Hiroaki TAKAHATA
1
,
Yoshiaki HAMAMOTO
1
,
Junji NAKANO
1
,
Masahiko MUTO
1
1山口大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
象皮病
,
リンパ浮腫
,
フィラリア
Keyword:
象皮病
,
リンパ浮腫
,
フィラリア
pp.925-927
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902682
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62歳,男性.沖縄県出身でボリビアへの渡航歴がある.初診時,陰嚢および陰茎は乳頭状に隆起し,陰嚢からは白濁したリンパ液の分泌を認めた.夜間血液中のミクロフィラリアは陰性,切除標本でも虫体は確認されなかったが,既往歴ならびに組織学的にフィラリアによる象皮病と診断した.日本においてフィラリアは30年以上前に根絶されており,それによる象皮病は稀と考えられた.
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