Japanese
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皮膚科図譜・85
象皮病に後発した陰唇癌
Carcinoma of the Vulva arising in Elephantiasis
内宮 礼一郎
1
Reiichiro Uchimiya
1
1鹿児島大学皮膚科泌尿器科
1the Department of Derlnatology&Urology School of Medicin Kagoshima University
pp.543
発行日 1958年6月1日
Published Date 1958/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202269
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60歳 女 農。
30歳の頃くさふるいがあり,約4年前から陰唇の象皮病様肥大をきたした。5カ月前から無痛性潰瘍を同部に生じ拡大した。右小陰唇は鳶卵大で外側部は疣状象皮病様外観を呈し内側は潰瘍となる。左側陰唇も象皮病様に腫大するが内側は潰瘍を形成して小陰唇は崩壊する。硬結は膣,尿道には及んでいない。第2図は組織所見で扁平上皮癌であり,第3図は象皮病の部である。大小陰唇を潰瘍部を含めて切除し,X線深部治療200γ×15を施行後退院した。
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